2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧
直くのみ生き来しならず千万の露をおとして竹そよぐなり 安永蕗子『水の門』 「直く」は、まっすぐに、正しく、ほどの意味である。実は安永は、女学校時代に母と教会へ通っている。聖書にも「直く」という言葉が出てきて、口語訳聖書(1954年訳)と文語訳聖…
むかつきを 紛らわそうと 外を見る 薄明にある 菜の花の黄(きい) (とど) 2014年5月上旬 作歌。
点滴の帰り車窓に 眺めたる 夕闇に菜の花が浮かびぬ (とど) 2012年4月27日 作歌。
欠席者わが歌は遂につひにしも朗詠されざりき淋しかりにき 谷川秋夫『祈る』 谷川秋夫氏は若くしてハンセン病にかかり、岡山県の療養施設「長島愛生園」に入園。後に特効薬プロミンのおかげで病気は完治したが、後遺症で失明してしまった。手足も不自由にな…
イヤフォンに 響くブラスが 点滴の 落ちる速度に 呼応している (とど) 2012年4月13日 作歌、2014年5月上旬 改訂。
点滴を 決めかねる医師と 沈黙を 共にしながら 束の間憩う (とど) 2012年3月17日 作歌。
どうしようかなと主治医が呟いた 白血球の わずかに足りず (とど) 2012年3月17日 作歌、2014年5月上旬 改訂。
ブラウスの 釦ことごと 割れくるに 付け替えあくる点滴を待つ (とど) 2012年3月14日 作歌。